2006/03/01第2回 「ブロック積」みについて

お客様が工事を依頼されるときの注意点を列挙します。

1 ブロック積みの「下部構造」について
これは下から順に「砕石敷き」と「コンクリートの基礎」(以下「ベース」 「フーチン」グとも呼ぶ)) に大別されます。
必要とあれば「砕石敷き」と「ベース」の間に「捨てコンクリート」が入りますがブロック積みでは無視して構いません。
この2つの合計した分を掘削(床堀とも呼ぶ)します。

2 「砕石敷き」について
地盤の軟弱度合いにより30〜100(単位はミリメートル)厚みで敷きプレート(転圧機械)で締め固めます。

3 「ベース」について
鉄筋コンクリート(砂+砂利+セメント+水)の組み合わせです。

3−1 「鉄筋」について
鉄筋にはJIS製品と非JISの「リサイクル物」があります。当然ながら前者をお勧めします。後者は比較すると補足強度不足です。一般にブロック積みでは太さが10と13ミリの2種類が使用されます。2種類の使い訳は以下を参考として提示します。1〜4段は縦の鉄筋(以下縦筋)横の鉄筋(以下横筋)共に10ミリ、5段以上には縦筋に13ミリ縦筋に10ミリです。これは一応の目安なので状況に応じて対応しなければいけないでしょう。 尚、鉄筋を重ねる場合10ミリで40センチ、13ミリで52センチです。

3−2 コンクリートについて
ベースのコンクリートは「生コンクリート」がベストであり数量的に少ない場合等は直接生コンクリート工場での引き取りになる「半練り」、もしくは「空練り」を使用してもらうようにしましょう。

3−3 「ベースの巾と厚み」について
一般に巾が広くなるほど転倒の危険性は減少します。土留めの場合の目安として以下を参考にして下さい。
ブロック積みの高さx60%+150 です。例えば
     1段積み 200x60%+150=270ミリ
     2段積み 400x60%+150=390
     3段積み 600x60%+150=510
     4段積み 800x60%+150=630
     5段積み1000x60%+150=750
     6段積み1200x60%+150=870
これ以上の高さは一般的なブロックではさけた方が無難でしょう。
厚みは1〜4段なら100ミリ、5〜6段ならそれ以上が望ましいでしょう。尚、枠板は前後にいれてもらいましょう。

4 「ブロック積み」について
ここでは以下の項目を取り上げます。
「ブロック」 「ブロック積みと季節」 「ブロック積みの控え」 「横筋ブロック」 「ブロック積み施工の注意点」です。

4−1 ブロックについて
ブロックにもJISマーク付と非JISの2種類あります。これはブロックの側に刻印されていますので容易に確認できます。非JISはセメント量が少ないせいかもろく角がかけやすく寸法等不正確です。厚さ10、12、15センチのブロックを通常のブロック積みでは使用します。積む高さ、金銭等の要素により決定されます。厚いほど安定します。又、断面形状の違いにより縦筋用ブロック、横筋用ブロックがあります。後者は鉄筋を通すために使用されます。基本的には1段おきが理想です。

4−2 ブロック積みと季節
比較的軽視されるのが季節です。当地区(東海3県)では、6月下旬から9月上旬は避けた方がいいでしょう。温度が高いためブロックとブロックを接着させる敷きモルタル(この地方では「トロ」と呼ぶ)が乾燥し効力が減少するからです。諸般事情で施工せざるを得ない場合何らかの対策が必要でしょう。

4−3 ブロック積み控え
3〜4段以上のブロック積みには本体から直角に1列(以上)のブロックが傾き防止のために設置されます。これが「控え」または「バットレス」です。職人さんによっては本体を先に積み後から「控え」を積む場合がありますがこれは殆ど無意味です。本体と「控え」を鉄筋を連結させながら同時に積むのが原則です。

4−4 横筋ブロック
これは横筋を通すためのブロックですが ブロック積みの最上段(フェンス穴部分は基本ブロック)にも使用しましょう。
仕上がりがきれいです。そこに鉄筋を配置すれば壁の縦割れ防止にも効果的です。

4−5 ブロック積み施工上の注意点
ブロックとブロックの縦の隙間(ジョイントと呼ぶ)にモルタル(砂+セメント+水)を充填する際、縦筋を2〜3回鏝でトントンと叩くだけでなく鉄筋棒等でしっかりとつついてもらうようお願いしましょう。それだけでモルタルが10〜15%程沈み密着度がアップします。