2006/6/9第5回 レンガの工事について 〜その2〜

   1 レンガ(煉瓦 英語ではBRICK)について
   2 レンガの種類と用途
   3 レンガの工事
   4 DIYによるレンガ工事
   5 業者に依頼するレンガ工事

3 レンガの工事
2−1で述べたようにレンガ積みはプロにとっては難しいものですが、一般の人にとっては(矛盾する言い方ですが)案外、取り組みやすい工事かもしれません。ここでは次の2種類に分けて説明します。
3−1 アプローチ工事(床工事、舗装工事)
3−2 組積み工事(花壇工事、壁工事)

3−1 アプローチ工事
駐車するか否かでレンガの下地(以下ベースと呼ぶ)は大きく変わります。駐車場にレンガを使用する場合のベースは通常の土間コンとほぼ同じです。レンガは焼成型で舗装用と明記されているタイプを選択するのがいいでしょう。ホームセンターで販売されているオーストラリア製のレンガは薄いし強度的にも駐車場には不向きです。駐車場のレンガ工事は殆ど専門業者に頼まれると思います。その際注意すべき点を2点列挙します。

 1 ベースについて
 ベースとして生コンクリートは最低でも厚さは8センチ以上にして下さい。左官砂を下に敷く「砂ぎめ」で施工する例もありますが、庭に敷く板石ならいいのですが、特定の場所に荷重のかかる駐車場ではそこだけ下がってしまいます。又、「バサ(砂+セメント+少量の水を練ったもの)を敷いてその上に並べるケースもありますが10センチも敷くのならいいのですが通常は3〜4センチ程度なので前者よりはましですが避けた方がけんめいでしょう。

 2 割付け
 意外と注意を払われないのが「割付け」です。タイル工事と同様に土間に「直角」、「平行 」の「墨出し」をしなければなりません。この手順を怠るとしまりのないレンガ貼りになってしまいます。焼成型レンガは反っていたり寸法にバラツキがあるのでタイル貼りのように目地で逃げるわけにはいきません。小さな半端や切り物が入るとレンガ本来の形状の美しさが損なわれます。何列並べるとどの位の誤差が生ずるのか計算して割付けしなければプロとはいえないと思います。貼り方も色々あるのでそれらを組み合わせれば見た目にもきれいな仕上げになります。力任せにカットして納めてしまうのは感心しません。
 庭とか人が歩くだけの所なら上記の「砂ぎめ」、「バサ」による工法でも構いません。ただ、枠の内側にレンガを敷くのなら「砂ぎめ」でもいいのですが、そうでない場合砂がにげてしまうので「バサ」方式をおすすめします。「空練り」(砂とセメントのみを混ぜたもの)を3〜4センチ敷き最後に如雨露等で水をかけても人が歩くのには差し支えありません。私もこの方法で」何回か施工しました。表面の掃除も出来るし思ったより楽な工法です。材料(砂、セメント)の入手方法、道具については 「4 DIYによるレンガ工事」で説明します。

3−2 組積み工事(花壇工事、壁工事)
門壁等ある一定の高さの構造物をレンガで作る場合何らかの補強をしなければなりません。それは鉄筋であり裏側の補強コンクリートです。鉄筋を通すための穴あきレンガがありますが横筋用は鉄筋にモルタルが十分に付着しないので使っても無意味です。代わりに基本レンガを使いジョイントごとに鉄筋を通した方が丈夫です。通常、レンガを半丁ずらした「レンガ積み」は構造的に頑丈です。基本ブロックを使用した 「レンガ積み」パターンのブロック積みは 壊すのは容易ではありません。組積み工事で問題になるのが「白華現象」です。目地を中心にレンガの表面に白い粉が浮き出る現象です。塩酸で洗っても一時的に消えますが又復活します。汚れたように見えるので嫌われる方もいます。この現象についてはいろいろ解説がされていますが私の経験則として以下に述べます。参考になればと思います。

 1 3月から4月上旬にかけての冷たい風の吹く季節に工事しないこと。

 2 工事中はレンガ積みの天端をビニール等で養生し雨がかからないようにする。

 3 ブロックのように「トロ」(敷きモルタルのこと)」を置かずに全面的に敷く。
     水のたまる空間をなくす。従って鉄筋用の穴あきレンガも全て充填したほうがいいでしょう。

敷きモルタルの中に混入する防止剤も販売されていますが使ったことがないのでその効能については分かりません。
花壇のレンガ積みは土留めになります。高さが60センチを超える場合鉄筋入り用を使用しなければ裏に補強のコンクリートを斜めに打った方がいいでしょう。
前述したようにレンガは時の経過と共に汚れていきます。それ自体は一つの風情ですが当初のまま保ちたいなら土間用の「シーラー」を塗布してみたらどうでしょうか。