2006/8/16第7回 レンガの工事について 〜その4〜

   1 レンガ(煉瓦 英語ではBRICK)について
   2 レンガの種類と用途
   3 レンガの工事
   4 DIYによるレンガ工事
   5 業者に依頼するレンガ工事

5 業者に依頼するレンガ工事
DIYでなくレンガ工事を業者に依頼する場合の注意点を思いつくままに列挙します。 今まで述べた点と重複しますがご容赦下さい。

5−1 レンガ積みのベースについて
レンガの工事で案外軽視されているのがベースです。モルタルを2〜3センチ敷き並べているケースも見受けられます。ブロック積みのベースまでは必要ありませんが7〜8センチ程度の厚みは確保したいものです。敷きモルタルの中に鉄筋を入れれば十分です。レンガを半丁ずらす「レンガ積み 」はベースが貧弱でも不等沈下による亀裂は構造上生じにくいのですが「通し目地」のレンガ積みでは影響を受けひび割れが発生し上下にずれたりします。後者の積み方をする場合は掘削後の転圧等に特に注意を払う必要があります。ただレンガを積む場所は転圧機のプレートを使用しづらいケースが多いのが通常です。その様な場合ブレーカーのアタッチメントを直径15センチのプレートに換え転圧するのも有効です。

5−2 暑い時季のレンガ工事について
時季的に余裕があれば7〜8月の暑い季節は避けるのが賢明でしょう。レンガを接着するモルタルの水分がれんがに吸収され粘着力が減少し外れやすくなり不安定になります。対処方法としてはレンガを水につけ吸収を弱めたりしますが真夏の日中ではそれでも対応は困難です。硬化遅延剤の信越化学製メトローズ(接着剤としての効果もあり)を モルタルに混入するのも有効です。粘着性が増すので扱いにくくなり敬遠する職人さんもいます。

5−3 寒い季節のレンガ工事について
レンガの表面に白い粉の吹く白華現象が気になる人は冷たい風が強く吹く3月は工事を避けた方がいいでしょう。諸般の事情でこの時季に施工せざるを得ない場合は白華現象の発生を極力押さえる対策が必要です。施工直後は風、雨が当たらないように養生をすべきです。防止用の混和剤を使用するのもいいかもしれません。

5−4 見た目のきれいさについて
素人でなくプロが施工する以上見た目のきれいさも重要です。目地が広すぎるのも結構見苦しいものです。小さな半端、細い三角形が入らないようにレンガの割付をしてもらって下さい。レンガの並べ方も色々あるのでそれらを組み合わせれば面白い意匠が得られ楽しくなります。個人的には面取りをしたタンブルのれんがの欠けが気になるので除けたり見えない側に回したりします。職人さんは気にしませんが・・・。