2006/09/22第8回 化粧ブロック積み工事

化粧ブロック積み工事
ここ20年位前から塀、門壁、土留め等に化粧ブロック大量に使用されるようになりました。普通ブロックに準ずる形で施工上はあまり注意を払われていないのが現状です。一度化粧ブロックについて考えてみたいと思います。

(1)化粧ブロックについて
現在、化粧ブロックは至る所で目にします。多彩な仕上げ、形状があり選択に迷います。その歴史をたどると、昭和40年代には「スプリット(又はスプリットンとも言う)ブロック」に代表される化粧ブロックがありました。重さで軽量と重量の2種類に大別され巾も50、60,90センチが殆どで40センチタイプは(記憶する限り)有りませんでした。多くは和風の外構であり土留めにはあまり使用されなかったようです。洋風の仕上げとしては普通ブロックをモルタル仕上げして吹き付けするかタイルを貼っていました。昭和50〜60年代はこの仕上げが主流でした。割肌風のリブブロックが「笹原」によって開発されその利便性によって 瞬く間に従来の仕上げに取って代わり又、他の化粧ブロックを席巻しています。(「ユニソン」は以前「高岡ブロック」として「笹原」の下請けをしていました。ご存じのように数年前にユニソンに吸収されました。余談ですが豊田市の「高岡ブロック」に化粧ブロックの補修剤の酸化鉄−黄褐色を発現−を貰いに行ったことがあります。その当時を知るだけにここまで大きくなるとは想像も出来ませんでした。)

割肌タイプの化粧ブロックは各社から販売されていますが私は過去「笹原」、「ユニソン」「山源(名古屋市緑区)」の3社しか扱っていないので他メーカーの化粧ブロックについて言える立場にありません。「マチダ」も数年前に江南市に材料置き場が出来ましたが、現場で不足や追加が生じたとき直接引き取りに行くには遠いので利用していません。(「笹原」は土場が隣町の東浦町にあったので以前は便利でした。)製品自体の善し悪しはありますが、デザインと表面形状の差だけで好みの問題です。どんな使用でも流行り廃りがあります。個人的にはリブブロックの流行も峠を越したのかなと思います。(専門家でない気楽で無責任な立場から言うと、割肌風は西洋建築様式の「ゴシック」を現在流行のガーデニング風外構は前者のアンチテーゼである「ルネッサンス」様式に相当するのかなと思ったりしています。)

最後に見落とされがちな普通ブロックとの相違点を述べます。
 1.同じ厚みなら2割ほど重い
 充填量も多いのでベースの構造に影響します。
 2.同じ厚みの普通ブロックより接着面の巾が狭い
  高塀、土留め工事では積む段数により厚さを12より15センチに変更した方が望ましいかも知れません

(2)化粧ブロック(特にリブブロック)の施工について
ご存じのように縦目地が無いので目地巾で調節できる普通ブロックより積むのは難しいです。熟達すれば逆に施工スピードは向上します。施工は普通ブロックと基本的に同じですが 前述の2つの相違点を考慮する必要があります。施工上の目安としては以下の4点に注意すればいいと思います。
 1.6段を超える高塀はあつさ15センチ、縦筋は13ミリを使用
 2.ベースの構造としては普通ブロックより1段多いと想定する。例えば実際4段なら5段とみなす。
 3.土留めの場合15センチと13ミリが望ましいが「控え」の個数、周囲の状況(建物が迫っている等)、金額の問題もあるので施工業者の方と十分相談されると良いでしょう。
 4.仕上がりも善し悪しは目地が上手に切ってあるかどうかで左右されます。リブブロックの目地は職人さんの技術と丁寧さが顕著に表れます。既存のブロック積みを注意してみれば結構違いあることに 気づかれると思います。